木佐森吉太郎は、相場は最も単純な型であり、（ごく少規模とはいえ、これをもって、とにかくひと相場終了したとみなしうる）基本と目される、氏の命名した「陽線三本型Ａ」について次のように述べています。
第１日目：最初の陽線は、空売りの買戻しにせよ新規買いにせよ、きわめて直観力と度胸のある仕手が会に出たことを意味していますが、材料はほんのわずかに現れたばかりであり、相場はきわめて若いと考えられます。
第２日目：第1日目の上げ相場に心を動かさせた仕手が買い出動したと見られます。
この日の買い方の特徴は第一日目に上げ相場があったという事実に影響されていることで、この日の買い方は少なくとも第1日目の買い方より臆病だったために、つい1日目に躊躇して、第2日目に買ったことを意味します。また、材料から見れば、第1日目に相場が高かったという事実など、第2日目には材料もいっそう明らかになっています。
第3日目：１，２日目と買い気を起こさなかった仕手が意を決して買い出動した事情を現しています。よほど鈍感か度胸が無いか、そんな仕手さえ買ったのだから、材料もよりいっそう明瞭に目の前に現れていた訳です。
なるほど陽線ってチーズケーキみたいで美味しそうだな。
